『ヒミツ』第11巻 38 レシピ7

2025.04.16 その他

38 レシピ7

「関税」って言葉だけが独り歩きしてる。

たんなる見せ球よ。

トランプおじさんは、

シンクタンクが設計した緻密なシナリオに従って、

ジャイアンを演じてるに過ぎない。

気性的にぴったりなので、たしかに違和感ないね。(笑)

だからみんな振り回されてる。

シナリオ自体は単純なものよ。

米国勢は、増えすぎた債務とFRBの高金利政策のダブルパンチで、

毎月の利払いだけで財政破綻しそうになってる。

先月、恒例行事となった債務上限引き上げには成功してるけれど

いつまでもつづけられるわけもなく、抜本的な手を打つ必要に迫られてるわ。

秋までに手を打たないと、ほんとに国が破綻しちゃうのよ。

要するに、彼らがやろうとしているのは、こーゆーこと。

1 高関税を課して、世界経済をスタグフレーションに追い込む

2 企業業績は悪化し、リストラ → 国民たちの購買力は著しく低下

3 需要が急減するので、米国も世界もデフレに転換する

4 FRBは低金利政策へと転換が可能になる

5 天文学的にふくらんでる政府負債を、低利な長期債へ借り換えていく

6 関税交渉の過程で、防衛費の肩代わりや交易条件の改善等、

各国から+αでさらに有利な諸条件を引き出していく

ひとことでいうなら、「世界経済を犠牲にして自分だけ生き残ろう」作戦。

いかにもアングロサクソンが考えそうなこと。(笑)

でも、さらにその先の「レシピ」もすでに準備が進んでいる。

7 上記の過程で、ドル安/円高が実現される

8 外圧により、日本では「関税」と見なされた国内税制が見直され、

30年間経済に意図的にかけられていたブレーキが外される

9 通貨高により輸入物価の高騰を相殺できることもあり、

日本だけは経済が活性化していく

10 「日本以外全部沈没」状態であるため、世界中の投資マネーが日本に集中し、

さらに経済成長を加速

11 金融&不動産マーケットを中心に、来年からいよいよ日本バブルへ

ただし、恩恵は主に「大企業+富裕層+大型不動産+大型株」に

もたらされるのであって、一般国民も中小企業も基本はカヤの外。

小型不動産も、よ。

まぁ、多少のおこぼれくらいはあるかもしれないけどね。(笑)

実際、今年に入ってからのドル/円の動きを見てみるといいわ。

着々とシナリオが進行してるのが、わかるはずよ。

「レシピ」が読めてるなら、料理人には創意工夫の余地が生まれる。

あなたは、どう対処する?