『ヒミツ』第11巻 25 連携3

2025.04.02 その他

25 連携3

すでにはじまっている「あたらしい時代」を象徴するキーワードが

いくつかある。

「対立」「搾取」「貧困」。

げんなりするような言葉たちだけれど、事実なのでしょうがない。

先日のトルコのデモが代表例よ

保身に走った現職大統領が政敵を拘束。

マーケットは敏感に反応し、株も債権も通貨も一気に暴落した

当然、国民たちは怒りを爆発させ、大規模なデモに発展したの。

長引く通貨安で、ただでさえひどいインフレに苦しんできた

国民たちの暮らしは、ボロボロ。

そこへさらに追い打ちをかけるようなできごとだった。

日本にいると気づきにくいけれど、世界のいたるところで、

「対立」「搾取」「貧困」に由来する諸問題が噴出しているわ。

米国とカナダの対立は、泥沼になりつつある

米国と欧州の対立も深まっていく

実弾であれ関税であれ、戦争で犠牲になるのはいつも国民たち。

欧米でも、生活が破壊され、貧困に転落していく人々は増える一方なの。

じゃあ、反政府運動を展開すればいいのかというと、その帰結はドツボ。

分断され、さらなる対立の構造にからめとられていっちゃうから。

「対立」はね、賛成しても反対しても、ドツボにはまらざるを得ないのよ。

そしてそれこそ、グローバルおじさんたちがひそかに狙っていること。

じゃあ、なにもせず放置すればいいかというと、

その場合は「搾取」と「貧困」という結果がまっている。

なにをやってもデッドエンド。

八方ふさがり、詰んでる、ってこのことね。

・・・でも、ひとつだけ、方法があるのだとしたら?

それこそが、《ゆるやかな連携》なのだとしたら?

長嶋修『グレートリセット後の世界をどう生きるか』