『ヒミツ』第11巻 25 連携3
2025.04.02
その他
25 連携3
すでにはじまっている「あたらしい時代」を象徴するキーワードが
いくつかある。
「対立」「搾取」「貧困」。
げんなりするような言葉たちだけれど、事実なのでしょうがない。
保身に走った現職大統領が政敵を拘束。
当然、国民たちは怒りを爆発させ、大規模なデモに発展したの。
長引く通貨安で、ただでさえひどいインフレに苦しんできた
国民たちの暮らしは、ボロボロ。
そこへさらに追い打ちをかけるようなできごとだった。
日本にいると気づきにくいけれど、世界のいたるところで、
「対立」「搾取」「貧困」に由来する諸問題が噴出しているわ。
実弾であれ関税であれ、戦争で犠牲になるのはいつも国民たち。
欧米でも、生活が破壊され、貧困に転落していく人々は増える一方なの。
じゃあ、反政府運動を展開すればいいのかというと、その帰結はドツボ。
分断され、さらなる対立の構造にからめとられていっちゃうから。
「対立」はね、賛成しても反対しても、ドツボにはまらざるを得ないのよ。
そしてそれこそ、グローバルおじさんたちがひそかに狙っていること。
じゃあ、なにもせず放置すればいいかというと、
その場合は「搾取」と「貧困」という結果がまっている。
なにをやってもデッドエンド。
八方ふさがり、詰んでる、ってこのことね。
・・・でも、ひとつだけ、方法があるのだとしたら?
それこそが、《ゆるやかな連携》なのだとしたら?