『ヒミツ』第11巻 24 連携2
24 連携2
2つ目の条件は、相手の尊重。
人はみな、考え方も感じ方も、何を大事にしているかも、
なにが心地よいのかも異なる。
この多様性こそが、進化のカギ。
あなたがこれまで船乗りしたり、貴族したり、男性だったり、
女性だったり、中世のアフリカに住んでたり、と
いろんな人生を体験してきたのは、
魂を多方面から多角的に多彩に磨いていくためだった。
あなたは何百年も、何千年も、何万年もかけて磨いていく
価値の高い原石なので、みんなが協力してくれたわ。
あの部下はひっかけ問題を用意してくれ、あの子は利己を準備、
夫は浮気を、妻は愛憎劇を、友人は裏切りを、親は押しつけを、
上司は無理解を、客はわがままを、って
みんながあなたのための磨き台をこしらえてくれたでしょ。(笑)
そのたびにあなたは右往左往押し、ドツボにはまり、
イジけたりスネたりひがんだりしながら、人として成長してきた。
立派に傾きながら、ね。
いいのよ。
そこがあなたのチャームポイント。
個性って、多様で多層的で多面化された傾きのことなんだから、
その複雑怪奇かつ不合理極まりない「芸風」を大事にしたらいい。
みな、違っていていい。
自分の「芸風」を大事にしながら、①好きなことを、
②たのしみながら、③やりやすいやり方で、④他人に役立てる。
そして、それらを⑤マネタイズしていく。
協力しながら、ね。
当社は「得意分野持ち寄り制」だったでしょ。
ヤなことや苦手なことは、好きな人&得意な人に任せ、
自分は強みに特化。
肩で風切るあなたの方がステキよ。
・・・でも、それと同時に、他人の「芸風」にも理解を示してほしいの。
あの石頭も、あの消極性も、あの不勉強性も、この無理解も、
その人にとってはきわめてナチュラルな、かけがえのない個性。
あなたがどうこう言えるものじゃないし、言ったところで
彼女の脳の物理配線が変わるわけでもないない。
あなたの尺度や判断基準で、切り刻まないでほしいの。
ジャッジを振り回したり、レッテルを張って理解したつもりになるって、
愛と調和をベースに生きるあなたには似合わない。
放っとくのよ。
そこは他人の領分。
他人もまた原石たちだから。
隣の磨き台で、美しく研磨されていく途上の宝石たちなの。
連携はあくまで《ゆるやか》がいい。
そして、他人の「磨き台」は放置。