『ヒミツ』10巻 43 次のフェーズへ4
43 次のフェーズへ4
戦争の話を突然はじめたのには、理由がある。
今後の数十年間、世界中でそれがキーワードになっていくから。
誤解のないように最初に断っておくわ。
一部の方々がさかんに「第三次世界大戦だ!」「核戦争だ!」って
不安を煽っているけれど、そんなことは起こらないから安心して。
今後起こる/いま起こっている戦争は、
すべて局地的な「管理戦争」であって、
制御不能となって世界中に広がったり、
核弾頭の応酬で文明全体が崩壊、
なんてことにはならない。
この認識をしっかり持っておくことが大事よ。
過剰な備蓄なんて必要ないし、
まして安全な山奥へ移住すべきなんて、
まったくもって意味ない。
不安から出発して手を打つと、たいてい間違うって典型よ。
戦争たちはね、グローバルおじさんたちが目指す
社会構造へと、その地域を変えていくために惹起されてるの。
だから、必然的にその規模も地域も限定されたものとなり、
「管理」された戦いになる。
具体的に言うと、欧州経済をメタメタに自滅化させるため、
西側諸国が中東の石油へアクセスしにくくするため、
なによりアフリカ諸国がまともに食料を入手できなくするために。
いずれも、日本への影響は致命傷にはならないから、安心していい。
他方、日本人にとって致命傷になりかねない戦いもある。
なにがなんでも打たせたい勢力と、
なんとか逃れようとする国民たちの戦い。
グローバルおじさんたちはやる気満々。
利ににさとい金融機関たちは、
悪事がバレたあと多額の賠償請求が生じることを見越し、
これらに共通するのは、いずれも勝者がいない、ということ。
ご指示のもと、儲けるチャンスと思い仕掛けた側も、
用済みになればハシゴを外され、淘汰されていく。
彼らが淘汰した人々と同じように。
熱心に反対運動に参加した人々も、近しい目に遭うわ。
対立の構造にからめとられちゃうから。
だから筆者は、別のやり方を推奨しているのよ。
中庸を保ちながら、ポジティブな波動を
「価値観を共有できる人々」の間で共鳴させ、増幅させあい、
自分たちに必要な豊かさは自分たちで生み出していく、
対立の土俵には決して降りていかない、いう方法よ。
意識のフォーカスはあくまで「たのしいマイプロジェクト」に向けつつ、
三次元のこの物理世界を渡っていくためにしなきゃいけない対処は、
粛々とこなす。
感情をからめず、静かに必要なことをやっていくの。
日本は大きな戦争に巻き込まれることはない。
近隣で開戦した場合も、むしろ需要の急増という漁夫の利を
得るのが日本の立ち位置。
今後、関税報復合戦という戦いも盛んになるけれど、
どの国も日本には大した関税なんかかけてこないから、
本来なら円高で不利になっていくはずの輸出業も、
実はあたらしいフェーズではまた「漁夫の利」に。
日本がいかに特異な立場にいるか、わかるでしょ。
日本は大丈夫よ。