『ヒミツ』10巻 41 次のフェーズへ2
41 次のフェーズへ2
筆者の会社では、「トッピングリスト」を全員が作っている。
たとえば、 彼のはこんな感じ。
名前の通り、人生のトッピング。
メインのイベントではなく、あくまで「+α」にすぎないのだけれど、
けっこう重要な意味を持つ要素たち。
これらはね、みな数年後に必要不可欠となるツールたち。
彼の会社では、それらを自在にあやつれる練習=解決の準備を、
すでにいまからはじめているの。
いい?
人間はみな、意識と無意識が分かれている。
でもそれらは完全に分離しているのではなく、
お互いに影響を及ぼし合いながら、別々に機能しているの。
たとえば、あなたが自分の損得ばかり考えていると、
無意識に利己的な言動が増える。
「利己」という波動も出てくる。
すると、それに呼応し周囲に利己的な人が集まってきて、
みなが自分の利益を主張する、殺伐とした人間関係が生じやすくなるわ。
他方、あなたが他人を助けたとする。
あなたからは無意識に「利他」の波動が出るので、
それに呼応し、親切な人々が周りに集まってきて、
あなたは融和的な経験をすることが増えていく。
たしかに波動は無意識がコントロールしているのだけれど、
意識的に特定方向の行動をくりかえすことで、
無意識側に影響をあたえることは可能よ。
こうやって波動をコントロールしていくツールが、
「トッピングリスト」なの。
Xデー以降しばらくは、社会はとてもしんどい状況になり、
多くの人が殺伐とした経験を中心に生きることになる。
そんななか、自分の無意識までもが殺伐化している人と、
そうでない人とでは、天と地ほどの差が生じてくるわ。
でも、いきなりやろうとしても、できない。
なにせ相手は意識のコントロール下にない無意識なので、
意識的になんとかしようとしても、言うこと聞いてくれない。
だから、必要になる何年も前から地道に練習し、
いざ必要になったら即稼働させられるようにしておくのよ。
彼はね、こうやっていまでも、数年後に生じる問題たちを
解決している。
いまの基準で言うと、必要性なんかないのに。
それが彼の、いつものやり方。