『ヒミツ』10巻  41 次のフェーズへ2

2024.12.02 その他

41 次のフェーズへ2

筆者の会社では、「トッピングリスト」を全員が作っている。

たとえば、 彼のはこんな感じ。

名前の通り、人生のトッピング。

メインのイベントではなく、あくまで「+α」にすぎないのだけれど、

けっこう重要な意味を持つ要素たち。

これらはね、みな数年後に必要不可欠となるツールたち。

彼の会社では、それらを自在にあやつれる練習=解決の準備を、

すでにいまからはじめているの。

いい?

人間はみな、意識と無意識が分かれている。

でもそれらは完全に分離しているのではなく、

お互いに影響を及ぼし合いながら、別々に機能しているの。

たとえば、あなたが自分の損得ばかり考えていると、

無意識に利己的な言動が増える。

「利己」という波動も出てくる。

すると、それに呼応し周囲に利己的な人が集まってきて、

みなが自分の利益を主張する、殺伐とした人間関係が生じやすくなるわ。

他方、あなたが他人を助けたとする。

あなたからは無意識に「利他」の波動が出るので、

それに呼応し、親切な人々が周りに集まってきて、

あなたは融和的な経験をすることが増えていく。

たしかに波動は無意識がコントロールしているのだけれど、

意識的に特定方向の行動をくりかえすことで、

無意識側に影響をあたえることは可能よ。

こうやって波動をコントロールしていくツールが、

「トッピングリスト」なの。

Xデー以降しばらくは、社会はとてもしんどい状況になり、

多くの人が殺伐とした経験を中心に生きることになる。

そんななか、自分の無意識までもが殺伐化している人と、

そうでない人とでは、天と地ほどの差が生じてくるわ。

でも、いきなりやろうとしても、できない。

なにせ相手は意識のコントロール下にない無意識なので、

意識的になんとかしようとしても、言うこと聞いてくれない。

だから、必要になる何年も前から地道に練習し、

いざ必要になったら即稼働させられるようにしておくのよ。

彼はね、こうやっていまでも、数年後に生じる問題たちを

解決している。

いまの基準で言うと、必要性なんかないのに。

それが彼の、いつものやり方。