『ヒミツ』10巻  23 メカニズム7

2024.10.07 その他

23 メカニズム7

大事なことなので、再掲するわ。

もう一度、この作り込まれた構造たちを眺めてみて。

・人々がマネーを追いかけ/マネーに追われる社会構造

・人々が不安を内面化しやすいメディア構造

・いくら働いても豊かになれない搾取の構造

・企業たちがどんどん倒産に追い込まれていく経済構造

・なけなしのマネーさえも奪われる税の構造

・国民たちが思考を停止していく教育構造

・金融があらゆる産業の頂点に君臨する支配構造

・いつまでも終わらない戦争の構造

・今後もずっとつづく物流の停滞構造

・100年に1度の自然ではない自然災害が、なぜか毎年つづく気象構造

巨額の予算と、たくさんの人員が投下されて作り込まれた

構造たちね。

もしこれらに個人で立ち向かわざるをえないとしたら、

クラクラしない?

とうてい勝てる気しない。(笑)

・・・まぁ、それでもなんとかなっちゃうのが

神の神たるゆえんなのだけれど、

こっちにもある程度の予算とマンパワーがあれば、

より対応しやすくなるのはあきらか。

筆者が推奨するのは、

(1)会社を活用する

(2)そもそも戦わず、対抗もしない

というやり方。

<(1)会社を活用する>

会社なら、ある程度まとまった予算が使えるし、

人員もそれなりに確保できる。

特に当社は「得意分野持ち寄り制」なので、

苦手な構造への対応は得意な人に任せることができる。

だから当社では、

①好きなことを、②たのしみながら

③やりやすいやり方で、④他人に役立てる

という基本ポリシーが策定されたの。

みながそれぞれ、《神通力》を発揮できるように。

ただしその《神通力》も、方向性がバラバラなら

有効に機能しない。

「←」と「→」が同時に発揮されたら打ち消し合い、

効果を生むことができなくなっちゃうでしょ。

だから「方向性は社長が決める」という社内ルールも

明確にされた。

社長が決めた方向性=経営方針に沿った形で、

各現場現場が試行錯誤し、創意工夫を重ねていくの。

「→」と「→」と「→」と「→」と「→」が合わさると、

「――――――――――――――――→」 という大きな合力になる。

単独ではとうていなしえなかった、すごい仕事が可能になるわね。

そして、方向性をそろえるには、価値観の共有が必須。

みんながあさっての方向を向いてて、勝手に野球やったり

自由にサッカーしてたり、気まぐれにバトミントンしてるようじゃ、

どんなスポーツであれ、まともな試合なんかできっこない。

だから彼は、「仕事にワォ!を。人生にトキメキを。」って社是を創ったのよ。

おどろくほどたのしんでる人は、活躍する人。

わくわくときめいている人は、充実ライフを過ごす人。

両方とも、スピリチュアル一点張りじゃないことに注意してほしい。

「マネー」の裏付けがあるからできるのよ。

「営利」という土台があるからこそ、安定するの。

「ルール」があるから試合は成立するし、

「方向性」というしばりがあるから、

あなたとあなたたちの努力は「合力」となることができる。

あなたは自由を制限されたのでも、信条を侵されたのでもない。

社長の考え方を強要されたのでもない。

殺伐化する一方の社会を生きるのに必要な、

「合力」という応援団を与えてもらったのよ。

もしあなたに「合力」という応援団がおらず、

単独で上記の構造たちに対応しなければならないとしたら、

相当に不利な戦いになることはあきらかでしょ。

まず、勝ち目なんかない。

ほぼ確実に、「殺伐ゲーム」「ラットのレース」へ逆戻りよ。

応援団がいるから、あなたは持ち場に専念して実力を発揮できる。

その応援団こそ、価値観を共有できる仲間たち。

ポリシーを共有した、「合力」の源。