『ヒミツ』10巻 18 メカニズム2
18 メカニズム2
仕事がなくなったら、どうしよう?
健康を害したらどうしよう?
老後は大丈夫?
なにかあったら、もしものときは・・・・。
なぜ現代人は、こんなにも不安なのかしら?
なぜあなたは、不安なの?
それはね、ラットのレースを走ってるからよ。
例の、「条件付きの幸せ」ってやつ。
条件が満たされたら幸せになれるということは、
満たされていないと幸せにはなれない。
だから、条件が脅かされないか、減らされないかと心配になるの。
条件が多い人は勝ち組。
少ないと負け組。
だからみんな、より多く手に入れ、しっかり守り、内に抱え込もうとする。
そして、抱え込むほどに体は疲れ、心はすり減ったまま、
今日もひたすら条件を追い/守る人生に。
多くの現代人が無自覚に、なかば意識的に、
こうしたドツボにはまってる。
・・・でも、あなたは気づいた。
気づいたのなら、条件なんか飛ばして、
いますぐ、なにも使わずに、なにかに依存しなくても、
即幸せになれる、って。
条件と無関係に幸せになれるとすれば、
追いかけなくても、守らなくてもいい。
すでにある手元の豊かさに意識のフォーカスを
向けるだけなのだから、そこから先はすべてボーナス。
なくても十分幸せだけれど、あったらあったでなおよい。
ここから先の人生はすべてがボーナスだ、って考えよ。
筆者はこれを、「セカンドベストの幸せ」と呼んでるの。
たしかに彼方には理想の暮らしがあり、
理想の収入、理想の家、理想の仕事、理想の人間関係、
リソーのパートナーといった「条件たち」があるでしょう。
別に、悪くはない。
あってもいいの。
でも、なくてもいい。
そのことと、いまが幸せかどうかは関係ない。
あなたの意識が手元の豊かさにフォーカスするとき、
そこからは、即「いまここにある幸せ」が立ち上がってくるのだから。
いまの家族と、いまの同僚と、いまの仕事で、
いまのお給料といまのお家で奏でる幸せ。
いまある手元のリソースを使って、
いま可能な幸せづくりを、いますぐ行う生き方。
理想ではない、「セカンドベストたち」に囲まれて生きる方法よ。
いまある手元のリソースを用いて、
「いまここで可能な小幸せたち」を積み上げていくの。