『ヒミツ』10巻  15 予兆2

2024.09.16 その他

15 予兆2

自民党の総裁選で、候補者のいろんな公約が提示されてるわね。

政策で競う健全な民主主義、みたいに。(笑)

あれはね、民衆を慣れさせてるの。

すでに次の総理はアメリカ様が決めていて、

今後実現されていく政策も、実際にはアメリカ様が認めたものだけ。

実態は、パペット君とわっしょいメディアによる

仲良し演芸会にすぎない。

それよりも大事なことは、「公約」と言う形で提示された、

ごく近い未来に現実化予定の政策たち。

たとえば、金融所得課税よ

国民たちは、ルサンチマンから判断する。

お金持ちにはどんどん増税したらいい、イイキミだって。

だから、「公約」という形で何度も何度も国民たちに聞かせ、

いまから既成事実化の道筋付けをしているのよ。

日本の相続税は非常に過酷で、3代も相続が発生すれば

ほとんど富の不均衡はなくなる。

欧米や新興国に比べたら格差が少ない社会は、

実はもうすでに実現されてるわ。

・・・でも、ここにきて、なぜ富裕層への課税強化が

急にクローズアップされているのだろう?

そのことの意味を、考えてほしいの。

金融所得課税は、はじまりにすぎない。

今後、富裕層への課税はどんどん苛烈になって、

富裕まではいかないアッパー層への課税も強化され、

アッパーミドル層もミドル層もマネーを入手したり保持したりが

きわめてしづらい社会へと変えられていくわ。

国が国民資産を代表保有する、なんてこともなくなる。

社会のあらゆる資産を、

経済貴族と巨大なグローバルファンドが独占所有する、

「ファンド共産主義」とでもいうべき社会形態になっていくのよ。

持てない国民たちは、総貧困化するしかない。

金融所得税の本質に彼女は気づいてる