『ヒミツ』10巻 14 予兆1

2024.09.15 その他

14 予兆1

すでにはじまっている「あたらしい時代」は、

まだその全貌をあらわしていない。

見える人にだけ見える予兆が、ほのかに見え隠れしているだけよ。

「あたらしい時代」について、

あなたにはいくつか知っておいてほしいことがある。

認識できているのとそうでないのとでは、

同じ「予兆」に出会っても受け取り方がまるで異なり、

当然に対処の仕方も、その先でおこなう選択の数々も、

まったく違ってくる。

人生そのものがまるで別になる。

大雑把に言うなら、人類は、

その「予兆」を上手に活用できる一部の人たちと、

そうでない大多数の人たちに分かれていくの。

* * *

かつて、体内に強制的にICチップを埋め込んで人を管理する、

なんて話がまことしやかにささやかれていた。

オーウェルの小説みたいな管理社会としてね。

あの話は、技術の進歩によって、

もはやチップを埋め込むなんてことしなくても、

あっさり実用化されようとしているわ。

あなた自身がチップになってるの。

「生体認証+スマホ」よ。

実はね、まだあなたが生きている間に、

人類全体を統一管理するデータベースが構築される。

正確に言うと、すでに各国で構築済みであり、

その世界統一運用がごく近い将来にはじまるの。

どこぞの大臣がマイナカードなる摩訶不思議なものを

圧倒的な不自然さでゴリ押ししてるのは、そのためよ。

あれは、その事前準備。

それは、世界共通の「デジタルID」に収斂していく。

デジタルIDは、金融、通信、交通、税金、社会保障、

教育、医療、電気やガスなどのエネルギー等、

ありとあらゆる人間活動と紐づけられ、

あなたの全行動が統一管理される予定よ

この意味、わかるでしょ?

もう一度、上の図の出典を見てみて。

あなたなら、なにが行われようとしているのか、

ピンとくると思うわ

少しの間、がまんして。

下品な文言や、あきらかにエネルギーの悪い文章たちからも、

目を背けないの。

それが意味していることを、自分の頭で考えるのよ。

現実を直視。

あなたには、その上で選択を行ってほしい。

「予兆」たちを無視するか、きっかけとして活用するか。