『ヒミツ』10巻 04 創造のプログラム3

2024.09.05 その他

04 創造のプログラム3

地球に生息する創造主たちはみな、創造しながら暮らしている。

大部分は、「自分には創造などできない」という現実を創造しながら。

皮肉なことに、そのこと自体が創造主たちの高い創造性を

証明しているのだけれど、「できない自分」を内面化した神たちは、

そのことに気がつかない。

「できない自分」には、「気づかない自分」も「信じられない自分」

も含まれているからよ。

それどころか、「劣位な自分」「影響されやすい自分」「値しない自分」

「受け入れられない自分」「愛されない自分」まで含まれている。

それらはみな、「相手の方が上位」「相手の影響力の方が強い」

「自分は支配される側、搾取される側」という前提を隠し持っており、

当然の帰結として、他者にふりまわされながら、

世相に右往左往する人生を過ごすことになる。

隙のない、見事な創造力でしょ。(笑)

神たちは、この宇宙ではちょっと例のない変わった教育を

受けながら育てられる。

小さいころよくお母さんが、『シンデレラ』や『ヘンデルとグレーテル』

『ジャックと豆のつる』『ブレーメンの音楽隊』といった名作を

読んでくれたでしょ。

でもね、シンデレラは継母に殺されそうになる話、

ヘンデルは両親に捨てられた兄妹、

ジャックは恩人を裏切って盗みを働くし、

音楽隊は主人に捨てられたり殺されそうになった動物たちの話。

子どもたちはね、寝る前に毎晩毎晩、捨てられる不安感、

裏切られる猜疑心、殺される恐怖心を刷り込まれながら育つの。

愛する両親は、自分もそうやって不安を内面化してきたので、

このおかしさに気づかない。

子たちは学校に入ると詰め込まれ、点数を付けられ、比較され、

劣位であるとの自己認識を刷り込まれながら育つ。

教育は若いほど効果があるので、家庭と学校の連係プレーで、

神たちは完璧な自己否定をしっかり植え付けられる。

ただの机上の一面だけを切り取った、「偏差値」を使ってね。

大人になるとノルマを課され、数字を追いながらマネーには追われ、

評判を気にし、ってラットのレースがはじまるわ。

内発的な創造性を発揮するなんて、とうてい無理でしょ、これじゃあ。

最初から、無理ゲーなのよ。

夜9時以降の深刻なニュース番組も、殺人者ばっか出てくる

サスペンス劇場も、ゾンビだらけの映画たちも、偶然じゃない。

寝る前ってね、もっとも深層心理に刻み込まれやすい時間帯。

おかしなエネルギーたちは、ここの有効活用に余念がないのよ。

でも、一部の創造主たちは気づいた。

「あれ? わたし、おかしな創造してない?」って。

「自分のパワーを、パワーを封印するために使ってない?」

「そうなるよう、仕向けられてない?」って。

神さま。

気づいたのなら、こうアファメーションしてみるといいわ。

「わたしは、自分にかけた制限を外します」

「わたしは誰の影響も受けません。自分のことは、自分で決めます」

たった一言で、人生は変わりはじめる。

身の回りで、面白い「あれっ?」が起こりはじめるわ。

神の変化、見ものよ。(笑)