『ヒミツ』第9巻 43 WQライフ 06
43 WQライフ 06
「格差の拡大」「二極化」は、基本これからもつづく。
ガソリン代や電気代への補助が終了すると、
あらゆる産業でさらなるコストの上昇を引き起こすわね。
「r>g」が加速していくのよ。
マスメディアでは実質賃金の下落が何十か月も続いてるって
報道されるけれど、ほんとうに重要なのは「継続月数」ではなく、
という「長期トレンド」の方じゃないかしら?
しかも、その「実質賃金」には、実態は税金なんだけれど
名称が「税」ではなく税扱いもされない39種類の追加徴収部分は
反映されていない。
さらに、ほんとうは勤労者たちが生み出した付加価値なのに、
会社が払っている(ことになっている)社会保険料50%部分も入っていない。
ほんとうはね、国民負担率ってとっくに6割を超えているのよ。
しかも、今後、それはますます増えていく。
WQライフは、この長期トレンドに対する筆者なりの回答なの。
彼はね、手取りがいまの半分になる未来を確実視している。
そして、慣れる以外にない、とも。
それは、グローバルおじさんたちに従属しなさい、ってことじゃない。
むしろ逆よ。
彼らが作り上げつつある「人口削減スキーム」を逆手にとって、
ご自身の魂の成長に生かしていきませんか、という提案なの。
実はもともと、いまのこの暮らし方そのものが過剰だったのであり、
あなたに必要だったのは別の形の豊かさだった。
あなたがこのことに気づき、受け入れることができるなら、
別の《世界》を作り上げることもできるんじゃない?
あなたはもう、脳内の報酬系ホルモンの分泌をコントロールできる。
外的要因にはあんまり左右されずに、好きなときに、1円もかけず、
だれに頼ることもなく、瞬時に幸せになれる。
心の解像度が上がったおかげで、そよぐ風に大地の息吹を想い、
まぶしい新緑に生命の躍動を見、子犬にタワマン以上の豊かさを感じられるし、
相手のささやかな心配りに大いなる感謝をお返しすることもできる。
飽きてきたらあえて心を傾かせ、愛憎劇のドロドロ感や、
ピンチへと追い詰められるハラハラ感を味わいつつも、
マジでヤバそうになったら中庸に戻してホームへと復帰できる。
Master of Life として、波動を自在にコントロールしながら、
いろんな体験を思う存分エンジョイしていけるの。
そう、あなたはいつでも《安全なホーム》に帰ってこれる。
それが確保されているなら、チャレンジゾーンとして
「人口削減スキーム」や「殺伐ゲーム」「国民総貧困化」が跋扈する
あっち側の世界が広がっていたとしても、怖くはないんじゃないかしら?
あなたにとってそこは、キャンプ場であり、富士急ハイランドであり、
サッカー場であり、ライブ会場。
ドーパミン狂騒曲が鳴りやまない、リアルVR。
もし、《安全なホーム》が確保されているなら、
そんなフィールドたちにもさほど目くじらを立てることなく、
目を三角にして拳を突き上げることもなく、
必要なときに遊びに行ける場所として活用したらいい。
それが《余力》ってものじゃないかしら?