『ヒミツ』第9巻 33 ライフスタイル 05
33 ライフスタイル 05
筆者が口酸っぱくライフスタイルの転換を唱えているのには、
理由がある。
金利が下がる=金融緩和であり、経済がよくなる。
マスメディアはそう喧伝するし、多くの人はそう思わされる。
ちがうの。
選手が入れ替わる、ということなのよ。
これまでは欧米が高金利で、日本がマイナス金利だった。
だから、世界中のマネーは主に高金利のドルへ一極集中し、
各国政府のバラマキ資金は、欧米の金融マーケットへと流れ込んでいたの。
これが、実体経済はボロボロなのに株価だけは絶好調、の正体。
・・・ところが今年後半から、今度は欧米が利下げに入る。
景気が悪化したから下げるんじゃないの。
国民経済の破壊が今後も自走できるくらいに十分行われたため、
これから表面化していく悲劇によって金融当局が批判されないよう、
前もって金利を下げはじめただけよ。
もう十分に仕込みは終わっており、あとは顕在化を待つだけ、ってこと。
欧米の悲惨な実態が、これから白日の下にさらされていく。
他方で、日本だけは主要先進国で唯一、これから利上げを開始する。
当然に高金利を求めて、世界中のマネーが日本マーケットに
流れ込んでくるようになるわ。
プレーヤー入れ替えのオペレーションがはじまった、ということよ。
欧米全体で分散受容されていたものが、日本へ一極集中してくる。
怒涛のようにね。
これがはじまると、もう止められない。
回復し、加熱し、オーバーシュートし、破裂する、という
人類にとって最後の《スーパーバブル》がいよいよ具体的に回り出すの。
地獄の口が開いた、ってそういう意味。
だから筆者も、一連の社内改革の最後のフェーズへと移行する。
会社の経営スタイルが変わる。
社員たちの生活リズムも変わる。
彼個人の暮らし方も変わっていくわ。
あたらしいフェーズへと移行するのよ。