『ヒミツ』第9巻 13 WQテスト05
2024.04.23
その他
13 WQテスト05
これから本格化していくあたらしい時代において、
WQテストはなにより重要になってくる。
「社会に埋め込まれた機序たち」がもぞもぞと、
一斉に活動を本格化してくるからよ。
表面上の数値と生活実態との乖離は、これからも加速していく。
WQの力がないと、生きるのがほんとにシンドくなってく。
たとえば、消費者物価指数。
先月より0.2%下がったので、すこしインフレも落ち着いたかな、
って見えたかもしれない。
けれど、消費者物価指数って、①ふだんの暮らしに直結する日用品と、
②それ以外のぜいたく品や耐久消費財の合計なの。
②の値上がりは相対的に小さいため、それが全体を押し下げ、
平均を取ると数字は一見小さく見える。
でも、暮らしの実質負担は大幅増なのよ、ほんとうは。
例えば、以下に2024年3月の日用品の例をあげてみるわ。
菓子類 8.8%
調理食品 4.7%
穀類 6.3%
生鮮野菜 7.1%
外食 2.6%
生鮮果物 12.1%
乳卵類 6.2%
飲料 4.5%
教養娯楽サービス 9.4%
宿泊料 27.7%
キャットフード 25.1%
暮らしに直結する日用品に限定するなら、
インフレ率は軽く6%近いって感じかしら。
一橋大学の購買単価指数は、そのあたりの事情をよく反映してるわ。
いい?
しかもね、ここには一連の大幅増税や、社会保険料の値上げによる実質増税、
各種控除の廃止や、その他ステルス増税系は一切入っていないから、
国民たちの暮らしへの打撃度で言うと、実際にはもっと影響は大きいの。
年に数%のマイルドなインフレ目標ってね、お給料が上がらない現状では、
ほんとうは「2桁級の怒涛の生活悪化」が実態なのよ。