『ヒミツ』第9巻 11 WQテスト03
11 WQテスト03
生きることは選択することだった。
人生とは、その創造性(WQ)の連続テストで構成されている。
あなた自身が課題を設定し、自分で解いていくというテスト。
・・・だとするなら、この苦労の多い現実を別の角度から
見直すことができるわ。
「出題者の意図は?」
なぜあなたは、あなたにそれを解くことを求めたのかしら?
出題者の意図って話、受験でさんざんやったでしょ。
あれを活かすのよ。(笑)
なぜ、わたしばかりいつもこんな目に遭うのかしら?
なぜ、職場を変わっても、また同じ問題がくりかえされる?
あなたはね、あなたに気づいてほしかったのよ。
「ほんとうの原因は他人たちではなく、
あなたの心のなかにあるんじゃない?」って。
問題がくりかえし生じている時点で、あなたはその課題をクリアしてない。
もしかしたら、もう何千年も同じ課題を与えられつづけているのかもよ。(笑)
そろそろ、本腰あげてもいいんじゃない?
放置しないで、問題たちを生み出している《自分の心の問題たち》の
方に目を向けるのよ。
戦略的に、内向きになる。
数年前、筆者はギックリ腰で1週間寝込む羽目になった。
けっこう本格的なやつで、まったく身動きが取れない。
なにより、痛い。
天気がいいのに、ジムニーで山にも行けない。
彼は事態を呪った。
悪態をついたりまではしないけど、「ちぇ、ついてないな」
くらいには思ってた。
でも、ふと思い至ることがあった。
おかげで、酒が飲めない。
そのころ、彼は禁酒しては飲みはじめ、
減酒してはボトルを全部開け、断酒しては再開するって
ことをくりかえしてた。
何十年も休肝日ゼロで過ごしてきた大酒飲みなので、
日が傾いてくるとそわそわしはじめる。
よくもまあ、ってくらいいろんな言い訳を考案しては
飲酒を再開する彼を見ていて、わたしはちょっとイジワルしてあげたの。
でも、さすがは彼。
わたしの意図にすぐ気づいたわ。
呪うのをやめ、感謝をもって事態を受け入れることにし、
強制断酒期間を活用したの。
以来、もう3年以上が経過しているけれど、
ほぼ酒なしの平和な日々を彼は享受している。
もし、あなたが不如意な環境にいるのだとしたら、
「出題者の意図は?」って問うてみるといい。
合格への近道が、見えてくるかもよ。