『ヒミツ』第9巻 7EQテスト02
7EQテスト02
この2か月間、筆者が行ってきた社内改革は、
先述のような構造から出ませんか、
必要な豊かさを自ら創出できるように考え方や行動の仕方を
変えていきませんか、というものだった。
でも、不安を内面化した人たちからはさっそく「被害を受けた」と
不満が噴出している。
職権乱用だ、パワハラだって、ね。
ここ数年、社員たちの年収はかなり急ピッチで上がり続け、
週休3日化のトライアルも進み、残業はほぼない、という状況まで来ている。
上場企業でも、彼の会社に負けてるところなんて、何百社もあるわ。
にもかかわらず、感謝の気持ちをもたない人たちは
相変わらず文句ばかり。
必然的に、ケチの一つも付けたくなる現実ばかりを創造し続け、
社内的にも不遇なポジションへとどんどん下降していくの。
あたらしい時代のEQテストは、感謝の気持ちを持ち続けられるか、
を問うてくる。
人類はね、大きく2つのグループに分かれていくのよ。
感謝の気持ちを持ち続け、豊かに、イージーに、幸せに暮らすグループと、
過酷になる一方の「殺伐ゲーム」に自ら飛び込んでいく人たちに。
殺伐ゲームってね、なにも企業間競争とか搾取とか、って
話しばかりじゃない。
苦労の絶えない親子関係とか、険悪なご近所関係、
冷めきった仮面夫婦、いがみあう恋人たちなどいろんなパターンがある。
その人たちの「心の傾き」の特徴に合わせ、現象としては実に多様。
でも共通するのは、ひどくなる一方だということ。
「感謝」が足りていない、という基盤のぜい弱さがもろに出ちゃうの。
こんなにがんばってるのに(キー)、
わたしだけこんなにしんどい思いして(キー)・・・って。
「キー」には、眉間に寄ったシワと、
三角になった目がもれなくついてくる。
中庸からは、遠い場所。