『ヒミツ』第8巻 43 あたらしい暮らし4
43 あたらしい暮らし4
あなたは、合わせなくていい。
違ってていい。
同調する必要なんて、ないのよ。
共感される必要もない。
理解される必要すら。
みな、異なっているの。
道は各自の広大な無意識空間に応じて分岐しており、
それぞれに、その波動にふさわしい場所へとつながっている。
毎日を共に過ごす、愛する人でさえ。
それを認めてあげて。
そして、自分自身にも認めるの。
合わせなくていい、って。
これから、みながみな、自分の波動にふさわしい場所へと移動していく。
いまはそのはざかい期。
2027年以降、人々は完全に分岐していくわ。
それぞれが、それぞれのユニット1を再結成しはじめるの。
あたらしい場所で、あたらしい人々と、あたらしいやり方でね。
同じ場所で、同じ人々と過ごす人たちも少なくはないけれど、
その結びつき方は、これまでと異なったものになる。
エッジが効いてきて、いいことも悪いことも、強く出る。
振り回されないで。
それでいいのよ。
相違点なんて、問題じゃない。
理解/無理解も。
なぜなら、「あなた」はもともと「あなたたち」だったから。
あの人も、この人も、みな「あなた」であり、「あなたたち」なの。
あなたの側面たち。
第六密度からあなたに重なっているあなたは、肉体なんかもってない。
個別に分離してもいない。
複数の次元にまたがり、複数の並行世界で、複数の個体を同時多重的に
経験する集合存在なのよ。
ほんとうのあなたはね。
個別化されたあなたは、肉体を自分自身だと思い込んでいる。
この個体だけが自分であり、肉体が異なれば、異なった人間なんだって。
そうじゃない。
「集合化された存在様式」という生命形態のもとでは、
自他の区別は意味を失うの。
過去も未来もない。
あの場所も、この場所もない。
あの並行世界も、この現実世界もね。
いくら焼肉が大好物だからと言って、コーヒーに入れたりしないでしょ。
好きなお刺身だって、アイスにトッピングなんかしない。
味が混じっちゃうと、せっかくのごちそうが台無しに。
だから、あなたは、「あなたたち」に分かれることにしたの。
それぞれ、個別に起こる、この貴重な経験をじっくりと味わうためにね。
だから、あなたはあなたの経験を味わう。
あの人は、あの人の経験を味わう。
それででいいのよ。
ただしそれは、無視しろとか、放置しなさい、
見て見ぬふりでいい、ってことでもない。
相手の自決権を尊重しつつ、この三次元の物理世界で
必要とされることは、やっていい。
むしろ、やることを通して得られる経験にこそ、価値がある。
母であるなら、母として必要なことをやればい。
部下であるなら、部下にもとめられることをやればいい。
夫でも、姉でも、上司でも、プロジェクトリーダーでも同じ。
当然にグレーゾーンだらけであり、個別事情も背景もある。
これだけが正しい一律の基準なんてあるわけもなく、
結局のところ、本人たちが自分たちなりの関係づくりをしていくしかない。
だからこそ、深い学びが得られるの。
その疲弊する試行錯誤こそ、その意味不明なマイ・ルールへの対応こそ、
その結果の徒労感こそが果実なのよ。
逃げずに向き合い、十分に味わい、自分なりにやりきった、
可能な手は打ち尽くしたと思えるところまで来たら、
問題たちに「ありがとう。もう十分よ。」って
感謝しながら手放すの。
すると、類似の現象は生じなくなるわ。
逆に言うと、逆のことしてると、逆の状況ばかりがつづくことに。
永遠に、よ。(笑)
集合化された生命系に、寿命なんてないから。
意識が、「量子のもつ未知の量子的効果」である場合、
意識の寿命は量子の寿命とおなじよ。
たとえば、電子の寿命は、宇宙が誕生して以来経過した
138億年という現在の宇宙年齢より長いことがわかっている。
アレがそんなに途方もなくつづくなんて、気が滅入るわね。(笑)
なら、腹をくくって、今回は逃げずに最後まで取り組んでみない?
自分なりに、とことん向き合うの。
勇気を出して踏み出すなら、意外とあっさりクリアできるかもよ。