『ヒミツ』第8巻 36 あたらしい社会5

2024.01.05 その他

36 あたらしい社会5

筆者は、犬の無駄吠えに悩まされてる。

日中はともかく、深夜や早朝に吠えられるとさすがに近所迷惑。

犬にとっては本能にもとづく自然な行為ゆえ、

あんまりぎりぎちやるのもなぁって、

成犬になるまで躾せず、放置してきたツケかもしれない。

やっかいなのは、犬なりの成功体験をいまも積み上げていること。

人が通りかかる → 吠える → 去っていく

宅配便のお兄さんが来る → 吠える → 去っていく

散歩の犬が来る → 吠える → 去っていく

当然に吠えた効果ではないのだけれど、

犬側は自分が追い払ったんだ、吠えることは効果抜群なんだ、

って「勘違いした成功体験」を日々積み上げてるもんだから、

いまごろになって躾をはじめても、なかなか変わらない

変われない。

人間にそっくりだな、って筆者はいつも思う。

ただし人間の場合は逆で、「勘違いによる失敗体験」を積み上げてる。

他人を変えようとした → 変わらない

世界を変えようとした → 変わらない

幸せになろうとした → なれてない

豊かになろうとした → なれてない

行動選択自体がそもそも間違っている、

欲望の充足と必要性のそれを混同してる、

もともと決定権のないことがらに無謀な操作をしかけた、

意識のフォーカス効果や現実創造のメカニズムを理解していない、

などさまざまな原因が複合的に絡まって、

「やっぱ、世知辛いよな」「世の中、思い通りにはいかないわね」

「オレなんか無力だし」「わたしって、いつも被害ばかり・・・」等々、

深層意識の深いところまで脳が洗われちゃってるの。

「勘違いによる失敗体験」が、自己制限を強化している。

このなかには、マスメディアや社会構造や経済要因に由来する

巧妙きわまりない操作も含まれており、身についてしまった

自己制限を外していくのは容易じゃない。

それをひとつずつ解いていきましょうよ、というのが本書の一貫したテーマ。

もう8巻も使っちゃってるのに、まだ終わりそうにない。(笑)

2024年も筆者の活動は、相変わらず1つずつ、

自分たちなりの解決を試みていくこと。

倦まずたゆまず、あたりまえのことを、あたりまえにやっていく。

地味で単純な作業のくりかえしよ。

いま筆者の会社では、月1回の役員会とは別に、

週次役員会を毎週2回も開きながら、

モーレツな勢いで些事たちの改変に取り組んでいる。

それらは、身近にある、とても小さな事ばかり。

ゴミが落ちてたら拾いましょう、

お客さんがいたら「いらっしゃいませ」

出社時は「おはようございます」って言いましょう、

会議室には数分前には集まりましょう、とかね。

電子化のこの時代に、あえて紙に印刷してペンでチェック、

も毎回やってる。

言いっぱなし、やりっぱしではなく、達成や効果の確認も紙。

これらはね、すべて成功体験なの。

1つずつ、小さなことがすべて成功事例。

わたしたちには、世界を変える力がある。

自分が世界に関わる、その関わり方を変えることで、

少なくとも世界がわたしたちに立ち現れてくる、

その現れ方は変わる。

幸せに&豊かになるためには、世界そのものを変える必要はなく、

この「わたしたちへの世界の現れ方」が変わるだけで十分なんだ、

欲望が大きく満たされる必要はなく、日々のささやかな必要性が

満たされていくようになれば、それで十分目的は達せられるんだってね。

3年間、モーレツに日々変え続けていく予定よ。

筆者には、劇的な変化が見えている。

わたしたちは、きっと成功する。