『ヒミツ』第8巻 26 あたらしい働き方1
26 あたらしい働き方1
筆者の会社では、あたらしい働き方を
模索する動きがはじまっている。
それは、あたらしい因果律の創造。
①なりたい自分になる。
②そのおかげで、周囲が豊かになる。
③だから、その副産物として会社も儲かる。
一般的な会社は、まず
③会社として利益を出し、
②それが関係者たちにも分配され、
①そのご褒美を受け取って個人がやりたいことをやる、って
感じじゃないかしら。
筆者は、それだと会社の利益が最優先となり、
殺伐ゲームにはまりやすいと考えているの。
ノルマが課され、予算の達成を目指し、
かなりキツいプレッシャーの下で数字を追わされる。
残業も増えるし、休みは取りづらく、心労は増すばかり。
疲弊してると仕事が嫌いになりやすく、
客も嫌いになりやすく、上司も会社も嫌い、
なんて状態になりがち。
かくして、ミスを連発したり、事故が多発するようになり、
その対応に追われてますます心身が疲弊し、って
スパイラルまで回りだしちゃう。
筆者の会社では一度、社内研修の一部として、
「この会社を倒産させるにはどうしたらいい?」って課題を出し、
社員みんなに自社潰しをさせたことがある。
銀行に手を回す者、個人情報を持ち出す者、
社長にネガティブな夢を見させるもの、
主な幹部を独立起業させる者、暗殺者を雇った者さえいる。
ガス抜きが目的なんだけど、そうとう盛り上がるわよ。
たぶん、どの会社でも、かなり盛り上がるはず。
この事実に、企業幹部は戦慄すべきじゃないかしら。
深層心理の奥の方で、自社を倒産させることを喜ぶ気持ちが
社員みんなにある、という厳然たる事実に。
いい?
偶然はない、人間に関するできごとは100%必然なの。
事故の多い部門、、クレームの多いチーム、
トラブルが絶えないプロジェクトってね、
関わっている人たちの、そうした深層心理の表れなのよ。
それがネガティブなエネルギーたちに利用され、
チーム全体が自滅に巻き込まれていくの。
人はみな、深層心理の深いところに抱えている思いを、
無意識についぽろっと、行動や会話やしぐさや判断に乗せなが生きてる。
生きることは選択することだったでしょ。
その選択のかなりの部分に、深層心理がかかわっている。
こうやって、多くの企業たちが自滅の道へ転落していくのよ。
だから筆者は、
ネガティブエネルギーが作用しやすい③→②→①ではなく、
社員たちのポジティブエネルギーが発現しやすい、
①→②→③のやり方を推奨しているの。
①なりたい自分になる。
②そのおかげで、周囲が豊かになる。
③だから、その副産物として会社も儲かる。
「なりたい自分」には通常、経済的に豊かな自分、
時間的にゆとりのある自分、充実した仕事をたのしむ自分、
職場の人間関係に恵まれている自分、
お客様に感謝されている自分など、
「会社がいい状態で回っていること」が含まれているはずよ。
創造者たちの創造パワーを結集し、共鳴させ、増幅させ合い、
業績がみるみるよくなっていくスパイラルを生み出すの。
①→②→③という、「あたらしい因果律」を創造するのよ。
人口が減り、市場が縮小していくなか、
これから企業間競争はますます苛烈になっていく。
創造者たちの創造力も、波動の上昇に合わせて
どんどんパワーアップしちゃう。
そうしたなか、
もし社員の大半がネガティブ方向で力を発揮していたら、
あなたの会社はどうなっちゃうかしら?
筆者の会社は、そこに重点的に取り組んでいるのよ。
どの会社でも、まんべんなく、ドラマが苛烈化していく前に。