『ヒミツ』第8巻 23 創造と被造4
23 創造と被造4
人間は、自ら思いつく存在でもあり、思いつかされる存在でもあった。
創造者であり、被造者。
地球の場合、あらゆる場所にネガティブなエネルギーが
充満しているので、「被造者」になっちゃった場合、
だいたいどういうことになるか想像がつく。
実際、人類の多くは、自分の頭では考えないという
「被造者」にされちゃってる。
他方、「創造者」の場合は、大きく二つに分かれる。
少数の、自分自身と二人三脚をはじめる人たちと、
多数の、自分以外と二人三脚や三人四脚をはじめちゃう人たち。
何十人脚なんて豪の者も出てくるわ。
世界的なインフルエンサーとか、有名俳優、人気キャスター、
国家レベルの指導者や巨大企業のCEO、王室連合といった人々よ。
富や権力、名誉、人気、異性などがもれなくついてくるけれど、
心の中は寂寥としている。
世界有数の大金持ちであり、相当な美人であったとしても。
各国のデフレ転換は、いよいよ兆候が見えてきた。
中央銀行による容赦ない利上げは、
物流の混乱によるインフレに拍車をかけたけれど、
高金利政策は「経済を冷ます施策」であり、当然に景気は悪化する。
あまりにも実体経済が悪化すると、需要は当然に急減していき、
供給網に起因する物価高要因をはるかに超えて、
今度は逆に買える人がいない → 価格が下がる、
というデフレの流れを生み出すの。
いったんこのトレンドが生まれると、
各企業生き残りをかけて
コストカットに血眼にならざるをえない。
大量のリストラも行われるようになり、
それがさらに消費の低迷を招き、って悪循環が広がるわ。
デフレスパイラル。
そんな状態になってから金利を下げても、
もうかんたんには効かない。
需要なんてそもそも存在しないんだから、
喚起のしようがない、って状態になっちゃうのよ。
日本は30年間も経験してきたでしょ。
今回もまた、なぜかたまたま偶然にも、
世界中のほぼすべてのセントラル・バンカーたちは、
なぜかたまたま偶然にも、同じ誤りを、
同じタイミングで、同じ方向で犯すことに。
なかよしね。(笑)
インフレ期、給料の上昇ピッチより物価の上昇ピッチの方が速く、
国民たちは貧困化する一方だった。
今度は、物価の下落ピッチより給料の下落ピッチの方が速い、って
さらに国民総貧困化は加速していくのよ。
しかも、並行して海路交易網の悪化は急速に進むので、
なぜかたまたま同じタイミングで、
デフレなんだけれど生活必需品は手に入りづらい、
買いたくてもそもそも売ってない、という状況まで生じることに。
あなたになら見えるでしょう。
「ドラマ」に正面から取り組まなかった帰結。
自社がそうならないためには、どうしたらいい?