『ヒミツ』第8巻 22 創造と被造3
22 創造と被造3
地球上で人間として生きる以上、避けては通れない問題がある。
インスパイアよ。
人はみな、こうしようと思ってこうする。
自分がこうしようと思ってこうしたと思っている。
でも、もし、思わされてたとしたら?
自分以外から、インスパイアを吹き込まれていたとしたら?
一般に心の傾きが大きいほど、
自分以外の外部からインスパイアを受け取る頻度が高い。
人類全体の集合意識や自分のハイヤーセルフの場合、
あるいは善意からあなたを助けようとする存在たちの場合、
あなたの方からつながろうと意図しないかぎり、
つながることはない。
彼女たちはみな、あなたの自決権をつねに尊重しているから。
問題は、勝手にインスパイアを送り込んでくる連中。
だいたい、想像つくでしょ。(笑)
その思い付きの通りに行動したり発言すると、
目先、実際に効果があるからやっかいなの。
安直に、他人を出し抜くことができてしまう。
努力や学び抜きに、スーパーパワーが手に入る。
まあ、使っちゃうわよね、ふつう。(笑)
筆者は、そうした人々をたくさん見てきた。
いまも、リアルタイムで日常的に目にする。
あまりにもありふれた光景ゆえ、いまとなっては驚きもしないし、
いちいち反応もしない。
「ああ、そうなんだね」って流すのが常。
ニューロンの物理的な発火に、色が付いてるわけじゃない。
微小管の量子効果の偏差なんて、人間に検出できるわけもなく、
本人にも、「思いついたこと」と「思いつかされたこと」
の区別はつかないの。
これもまた、結果から逆照射して判断するしかない。
きびしくひどいことばかり言うようだけれど、結果的に、
仲間を豊かに幸せにし、成長させていく人がいる。
他方、よき同僚でありよき理解者に見えながら、
結果としては自滅へといざなう人もいる。
あなたが、自分で判断するしかないの。
筆者の場合、「わたしは、自分以外の存在にはつながりません。
自分以外からのインスパイアも受け取りません」と
ときどきアファメーションしているわ。
彼は自分のハイヤーセルフとだけ、二人三脚してるの。
・・・でも、そんな彼でさえ、つい受け取ってしまうこともある。
人間ゆえ、当然に腹立たしいこともあれば、悲しいことも、
傷ついてることも、恨めしく思うこともある。
心配になることも、不安になることだって。
まあ、だいたいそんな時に思いついたことって、ロクな結果を生まない。
過剰防衛が典型例だけれど、つい相手の不幸を願っちゃったり、
あんなしっぺ返しが起こったらいいのに、なんて想像しがち。
なまじ波動が上がっている分、そうしたネガティブな想念は
ネガティブな結果を招来しやすい。
特に、ネガティブなTV番組を見た後とかは。
エンタメは鬼門よ。
手に汗握るおもしろさのかなりの要素が、
ネガティビティ―に由来するのは想像つくでしょ。
裏切ったり/裏切られたり、殺したり/殺されたり、
派手なカーチェイスや銃撃戦、恨んだり/復讐したり、
愛憎劇なんて、ヒット作にはむしろ必須の要素。
おかしなエネルギーに共鳴している脚本家や監督ほど、
巧妙きわまりない、卓越した演出ができるようになってるし、
なりきってる女優さんの鬼気迫る演技など、
ほとんどモノホン。(実際に、ホンモノ化してる)
あなたも子供のころ、ピラミッドの発掘隊や
古代王家を題材にした映画関係者にいろんな不幸が起こり、
「ファラオの呪い」なんて呼ばれていた、って話を聞いたことあるでしょ。
意識のフォーカスがそこに向きっぱなしということはね、
ラジオのチューナーがその周波数にバッチリチューニングされてる、
ということと同義なの。
まさに、インスパイアを受け取るための必須条件を自ら作ってた。
でもそうした機序を知っているあなたなら、
回避方法もわかるわね。
そう、長時間フォーカスしない、頻度も下げる、
ネガティブな情報に触れたらポジティブなものも経験して
バランスを取る、といったことが有効。
意識して使い分けるなら、怖い映画だって十分たのしめる。
ネガティブなことばかり言う人たちに対しても、おんなじよ。
排除したり、否定したりする必要はないの。
あなたが影響を受けなければ、それでいい。
反応しない練習をさせてもらっている、
マンツーマンで特別な「壁打ち」をさせていただいている、
って感謝しながら流すの。
おかしなインスパイアを吹き込まれない/受け取らない
ためのコツよ。