『ヒミツ』第8巻 6 反映2

2023.12.06 その他

6 反映2

がまんする/やめる、ってけっこう大変。

自分でもよくないな、変えた方がいいなと思いつつ、

何度も決心してはその日のうちに破られる自制については、

違うアプローチを取ってみるといいかもしれない。

まさに違うアプローチを取る、つまり

「別のことをやってみる」よ。

たとえば、痩せたいと思う。

お腹のお肉をつまみながら。

でも、つい冷蔵庫を物色しちゃう。

また、甘いの食べちゃった。

さ湯を飲んでみたら?

やめる、というアプローチだとストレスになって続かないので、

「別の行動」に置き換えちゃうの。

衝動は長くは続かない。

せいぜい1分よ。

この1分間、別のなにかをやることでまぎらせることができれば、

やめたかったことをやらずに済む可能性が高くなる。

できれば、方向性は似てるけど無害ななにか、で置き換えるの。

タバコを吸いたくなったら、外の新鮮な空気を吸う。

お酒を飲みたくなったら、水を飲む。

甘いものを食べたくなったら、飴ちゃん。

たのしいなにか、ならなおよい。

公園をちょっと歩いてくる。

好きな歌を口ずさむ。

体を動かすなにかの方が、一般的には気が紛れやすい。

男性にとってはここからが大事なとこなんだけど、

現代社会では、情動がきわめて巧妙に利用されてる。

万年単位で過酷な環境で生存競争を繰り広げてきたので、

本能としてDNAにプログラムされてる衝動は、なかなか始末に悪い。

カロリーだけ高く栄養価がほぼないジャンクフードは、

脳の報酬系に直接作用する。

脳がスマホに分泌するドーパミンは、麻薬にも匹敵する。

その最たるものが、手軽に無料で入手できるネットポルノ

筆者の会社はインターネット企業なので、

H系のコンテンツが発生するトラフィックがいかにすさまじいものか、

どれくらいコストがかかるものなのか、熟知しているわ。

サーバのリソース消費も、まさに桁外れ。

無料のネットポルノは際限なく氾濫しているけれど、

その莫大なコストはほんとうに広告費でまかなえているのだろうか、

と考えてみることには価値がある。

脳こそ、最大の性感帯。

そこが狙われているの。

真の資金源と目的を知ったらなら、萎えちゃうかもよ。(笑)