『ヒミツ』第7巻 23 あべこべ社会2
2023.10.23
その他
23 あべこべ社会2
クレディスイス銀行は、世界の富の動向レポートを毎年出してきた。
有名な恒例行事。
富裕層向けの資産運用で名を馳せた同行自体が破綻って、
これもある意味「あべこべ社会」の象徴かもしれない。
同レポートは救済したUBSが引き継ぎ、2023年版が発行された。
それをみると、おもしろいことがわかるわよ。
2008年のリーマンショック以降はじめて、
2022年は世界の富が減少に転じたの。
不思議ね。
コロナ祭りで世界経済が大失速ししていた2019年、2020年、2021年は、
実は世界の富は逆に増えていた。
低迷を利用して、低迷分以上に儲ける人たちがいた、ってコト。
まるで前もって知っていたかのように。
さて、2022年、富を減らしたのはどこだと思う?
本書の読者なら、想像つくわね。
欧州と北米を合計すると、たった1年で
USD 10.9 trillion(約1,600兆円)もの富が失われていた。
他方、逆に増加していたのは、多い順に
ロシア、メキシコ、インド、ブラジル。
負け組欧米と、勝ち組BRICsの明暗がはっきり分かれたわね。
国別に見ると、最もダメージの多かったのが米国。
そして対米従属の国、日本が2位。
見事なワンツーフィニッシュね。
正しい米国さまの言うとおりに行動してるとどうなるか、