『ヒミツ』第6巻 43 時代の躍動4
43 時代の躍動4
常識的な行動をとれば、常識的な結果を得る。
あたりまえね。
多数派と同じ判断をするなら、世の中の動きに同化する。
これも当然。
世の中の大きな流れは、
1 庶民はますます貧乏に
2 庶民はどんどん死んでいく
3 中小企業はどんどん貧乏に
4 中小企業はどんどん倒産していく
だったわね。
こうした時代の基本潮流があるときに、多数派と同じ発想をし、
多数派と同じ行動をとっていたら、どうなるだろう?
正論を振りかざし、できない理由を並べていたら?
あなたの心が「ざわざわ」するのはね、
多数派=常識人であり続けることへの警鐘なのよ。
自分自身からの。
本来であれば自分は自身であり、つながっていたはず。
でも、大部分の現代人は、他人自身になっちゃってる。
公衆衛生に関する恐怖報道がくりかえされるので、
みながみな不安を内面化しながら生きてる。
染(うつ)されるんじゃないかって視点を
つねに他人に向けつづけているので、
猜疑が心の奥深くに刷り込まれてしまい、
なにを見ても、なにを聞いても
「裏があるんじゃないか?」
「被害を受けるんじゃないか?」って、
素直に豊かさを受け取れない。
チャンスも、情報も、ご縁も、みな人が運んでくるものなのに。。。
かくして、1~4がしつこくまとわりついてくる。
現代において、多数派であるということは、そういうことなのよ。
・基本、TVは見ない
・基本、新聞も読まない
・必要な情報があるなら、自らネットに取りに行く
・一人になれる時間を増やす
ってだけでも、ずいぶん違うわよ。
・ゆっくりでいいから、本を読む
・休日はスマホを切る
・特に、寝室には持ち込まない
ってなると、現代社会ではもう「達人」の域。
すごい時代よね。(笑)
いい?
時代の蠢動(しゅんどう)=うごめきは、みなに平等に訪れている。
みんなで渡れば怖くない方式で、ね。
でも、一部には、「躍動」が訪れる人たちもいるのよ。
中庸を保ち、ポジティブな選択を自在に行える人たちが。
彼女たちは、多数派と同じ発想をしないので、
白い目で見られがち。
彼女たちは、多数派と同じ行動をとらないので、
批判の対象にされやすい。
しかも、あきらかに楽しい日々を過ごしており、
事実として豊かで、自由になる時間も増える一方なので、
嫉妬や怨嗟の対象にもされやすいの。
ルサンチマンからのね。
でも、本書を読むようなあなたなら、
「躍動」路線を続けられるはずよ。
自分自身とつながりながら。