『ヒミツ』第6巻 7ブジャデ1
7ブジャデ1
「ブジャデ」って言葉、知ってる?
アメリカ人コメディアンの造語だけれど、
意味はデジャブの逆。
つまり、いつもの見慣れた風景を、
あらたな視点や新鮮な驚きのもとに、見直すこと。
あたりまえの些事に、あらたな価値を見出すこと。
言葉で言うのはかんたんだけど、実際にはむつかしいわよね。
現代人は小さいころから「もっと病」を刷り込まれ、
つねに自分を「なんか病」で見るようしつけられ、
「あの人ガー、この人ガー」って、
脳内妄想病がガーガー言うように脳が洗われている。
ガチで洗われているのに、気づかない。
余裕がないからよ。
内面を見つめる心の余裕も、肉体を休める時間的余裕も、
ラットのレースから離れられる経済的な余裕も、
ビッグピクチャーを大局的に俯瞰する視野の余裕もない。
みな生活に追われ、「脳内妄想」が全力でおしゃべりを続けているので、
余裕を生み出すための余裕が作れないのよ。
うじうじ言っててもしょうがないわ。
ないものは作るしかないでしょ。
自分で作るのよ。
筆者の会社では、今月から週休2.5日をはじめている。
社員をAチームとBチームに分け、毎週(水)は交互に休む。
ふつう、サラリーマンは月曜日が憂鬱。
あーあ、今日からまた仕事かぁ、ヤだなぁ。
週末まで遠いなぁ、5日もあるよ、って。
だから筆者は、(水)を休みにしたの。
2日働いたら休みが来る。
2日なら、なんとかなる。
だって、今日働いて、明日までがんばれば、
その次は休みなんだもん。
会社では、ずっと(木)(金)がつづくのよ。
2.5だと隔週になり、休みじゃない週もあるじゃないか、って?
月に2日、有休を使えば、
自分なりの完全週休3日が作れるじゃん。
ふつう、働く日が減れば当然給与も下がる。
でも筆者の会社では、大幅に給与を上げたうえで、
なおかつ休みも増やしたの。
半分は会社がやってくれたんだから、
自分でも積極的に自分に投資し、
自分へのご褒美を増やしちゃおう、って
考え方もあるわよ。
なんでも他人に頼らずに、ね。
こうした考えをもつ人たちは、
今後大きく人生を転換させていく可能性がある。
「自分へのご褒美」が、どんどん転がり込んでくる方向に、ね。
1年もしたら、自分にあげない組との差は、
もうだれがどう見てもあきらか、って
くらいに広がってるんじゃないかしら。
なぜなら、ご褒美組は
ブジャデ・パワーが向上していくからよ。
それは、必要な豊かさを自ら生み出す力。
ふつうの人が、ふつうの日常から、
信じられないくらい多様な豊かさを引き出せる力。
そのために、「余裕」が必要だったの。
残業をしない余裕、仕事から離れる余裕、
自分の時間を作る余裕、なにより
「自分へのご褒美」について考え、自ら実行する余裕がね。
いい?
あなた以外に、あなたにご褒美をくれる人なんて、いると思う?
あなたがあげないで、だれがあげるの?
今後もずっと、他人にばっか頼るつもり?