６時代の構造５

 

 

最後に、遺伝子組み換え食品についても書いておくわね。

 

2023年４月から、「遺伝子組み換えでない」と表示することは

事実上できなくなってる。（パッケージの在庫分は可）

 

含まれていないことを証明する義務が

食品メーカー側に課され、運用が厳格化されたから。

 

 

農産物は、当然、いろんな農家から集められ、

まとめられ、袋詰めされ、輸送され、各地のが混ぜられ、

って複雑な流通経路を通って食品メーカーに納入される。

 

海外からの輸入も多い。

 

そのすべてにおいて、遺伝子組み換え作物の混入が

ないことを証明するには、どれくらい莫大な

コストがかかるだろう？

 

そして万が一、なにかのミスで一部混入があった場合、

消費者から訴訟を起こされたらどうなる？

 

 

食品メーカーたちが表示ラベルをどう変えていくか、

あなたにも想像がつくはずよ。

 

事実上、もう「遺伝子組み換えでない」と表示することは

できないの。

 

結果、粗悪メーカーとの差別化訴求ができなくなり、

良心的なメーカーほど、経営は厳しくなっていく。

 

 

 

同じことは、おかしな添加物を使っていませんという

「無添加」の表示についても、昨年開始されていたわね。

 

発がん性の高い製品を避けるため、

ラベルを頼りに食品を選んでいた人たちは、

もうなにを判断基準に選んだらいいかがわからない。

 

発がん性を生じさせないよう、あえて高コストな製造方法を続ける

良心的なメーカーたちは、徐々に淘汰されていく。

 

国が率先して、それを主導しているの。

 

 

 

あなたが生きていくことになる時代はね、こうした時代。

 

子たち、孫たちは、生まれながらにして

それが当たり前の世界を生きることになる。

 

 

あなたには、こうした「時代の構造」を

理解できる人になってほしい。

 

できれば、子たちにも伝えられる人に。