４時代の構造３

 

 

借りてもいない借金の返済をさせられていること。

 

ずばり、これが、あなたの生活が苦しい理由だった。

 

人類の多くがこの「時代の構造」のなかに

閉じ込められている。

 

 

この構造物から、実際に富を吸い上げる役割を

担っているのが、ファンド。

 

ファンドは基本、委託者を開示しないので、

最終的にはだれが富を吸い上げているのかを隠すことができる。

 

企業へ投資し、社債や国債を引き受け、商業用不動産を取得し、

新興国へプロジェクト・ファイナンスを行い、

各種金融デリバティブを売ったり買ったり、M&Aを行ったり、etc。

 

民衆の怒りの矛先をかわしながら、ほんとうの金主が

見えないように、バレないように、

今日も明日もこれからもずっと、あなたを搾取し続ける。

 

国際会計基準や、コンプライアンスや、株式市場や、

監査法人や、証券会社などが存在するほんとうの理由、

もうあなたにはわかるでしょう。

 

 

もしあなたがこうした「時代の構造」を理解し、

そこから逃れたいと思うのであれば、できなくもない。

 

資本主義社会は、法律をふくめて社会制度そのものが

搾取のために設計されているので、

完全に外へ出ることはできないのだけれど、

内側で暮らしながらも影響をミニマムにする、

できるだけ距離をとる、ということはだれにでも可能よ。

 

 

本書はそのために書かれている、と言っても過言じゃない。

 

「被害者」から卒業するためにね。