『ヒミツ』第5巻 44 TARIKIZM2

2023.05.27 その他

44 TARIKIZM2

覚えているかしら?

今回の世界的なインフレは、「供給の停滞」がもたらしたものだったわね。

各国で、過剰なコロナ対策が行われたため、世界貿易が停滞。

ウクライナの戦争や米中対立による制裁合戦が、

さらに追い打ちをかけた。

資源国からの安価で良質な原材料の輸入が止まり、

エネルギーの安価で安定した入手も困難になり、

コンテナ船などの世界貿易網が麻痺したために、

付加価値をつけて売ることで成り立っていた先進国の

豊かな暮らしは、壊されていった。

「物流の停滞」を取り除かないかぎり、今回のインフレは解決しないわ。

にもかかわらず、どのような政策がとられているかというと、

元三流芸能人のお兄ちゃんが欧州勢の手配する専用機で来日し、

世界に「さらなる制裁」を呼びかけて終幕。

物流の停滞はこれからも続いていく、ということが明確に示された。

世界中で、景気はこれからもどんどん悪化していくわ。

他方で、政策金利の引き上げは、基本、経済を冷ます施策。

調達コストを上げてお金を借りにくくし、

企業活動が停滞するよう誘導していくの。

景気がよすぎてバブルの兆候が見られたとき、過熱しすぎないよう、

過剰によくなりすぎないよう、金利を引き上げていくわけ。

じゃあ、景気が悪いときに金利を上げたらどうなる?

まともに自分の頭で考えることのできる人にとって、

その帰結は自明じゃないかしら。

間違った問いに正しく答えること以上に、危険なことはない。

事実として、それは明確な結果を生んでいる

これは終わりじゃないのよ。

はじまり、なの。

金利はまだこれからも上がっていく

米国の綱渡りもつづくわね

たとえ綱を渡り終えたとしても、これらがもたらした悪影響は、

今後も長期的に企業たちを苦しめていく

当然に景気はさらに悪化しつづけ、インフレはもっとひどくなる。

日本以外に投資先はない、という状況がもう一段作り込まれていくの。

先日のアレは、その帰結のはじまり

上がったり下がったりしながら、日本以外全部沈没という状況は、

「人類史上空前の規模でのスーパーバブル」を発生させていく。

過去に類例のない、すさまじい規模になるわ。

過去に類例はないけれど、実は未来にも類例はない。

人類史における最後のバブルになるからよ。

いまあなたが自分を変えていくことの価値はね、

あなた史上最高といっていい。

今後数年間は、あなたの人生でもっとも貴重な時間となる。

いまあなたたたちが会社を変えていくことの価値はね、

会社史上最高といっていい。

今後数年間は、御社の全社歴のなかでもっとも貴重な時間となる。

いまこそ、TARIKISMを最大パワーで発揮すべき時なの。

そのキーマンが、これを読んでいるあなた。