『ヒミツ』第5巻 41 STYLE5

2023.05.23 その他

41 STYLE5

上がった波動のパワーを使う方向性には、大きく2つあるって話したわね。

上げるために使う人。

下げるために使う人。

けれど、優劣があるわけじゃなくて、ステップのどのあたりにいるか、

なにを学ぼうとしているかが違うだけ。

もっと苦労から学びたい人と、もうそこは十分味わったので、

残りの人生は喜びを中心に経験していくんだ、って違い。

便宜上、「良い/悪い」って言葉は使うけれど、

あくまで優劣じゃない、方向性に差があるだけってことは認識しておいて。

会社は営利団体なので、悪化させる方向でパワーを使う人は

業績を悪くしたりチームに悪影響を及ぼすというスタイルの

言動をとりがち。

無意識についそっち方向で話し、行動し、選択する。

そして、周囲にはその波動に共鳴した人たちが集まり、

「悪化チーム」が結成されていくわ。

けど、本人たちはまったく無自覚であり、意識の上では自分たちこそ

積極的によくする行動をとっている、むしろそれを邪魔してるのは

他の人たちだ、と思っている。

だから彼らは、他人が悪い、会社が悪い、上司が悪い、

って言いつづけるの。

そんな人たちはやっつけちゃえ、飛ばしちゃえ、って思う?

それこそ、彼らの思う壺。

彼らが必要としているのは、苦労から学ぶことだったでしょう。

対立し、否定し、混乱させ、悪化を招きって、

まさに彼らの希望通り、無意識下の作戦通りの結果になっちゃうのよ。

そんなことしたら。

この場合、敗者はあきらかに「上げ組」たち。

別に競争しているわけじゃないし、勝つのがよくて負けるのがダメ、

って話じゃないことは、ここでもくどく言っておくわ。

表現上、言葉で表すとどうしてそうなる、ってだけ。

あなたのフィールドは、あくまで「差」。

あの人たちにはああしたスタイルがあり、

この人たちにはこうしたスタイルがある。

流儀の違いに意味はなく、善悪も優劣も上下もない。

ただ、なにを中心に経験したいか、が異なるだけ。

営利団体でもね、考え方や価値観が異なる人たちを組み合わせ、

結果を出していく方法はいくらでもある。

共感してもらおう、理解してもらおう、相手に変わってもらおう、

ってやるからおかしくなるのよ。

相手は、変わっても変わらなくてもい。

共感してくれなくとも、理解されなくても、それでも結果はちゃんと出る、

って仕組みを社内に作っていくの。

人の波動状態に依存しない仕組みを、「物理的に」ね。