32 屈折３

 

 

たしかに、あなたに世界は変えられない。

 

でも、「あなたが世界に関わる、その関わり方」であれば、変えられる。

 

それは、世界そのものではなく、世界全体でもなく、

それぞれが、「それぞれにとっての世界」に向き合う生き方。

 

戦略的に内向きになり、「自分の心のあり方」を重視する考え方。

 

他人にとっての世界ではなく、他人そのものでもない、

「自分をどう変えていくか」をテーマにした経験のあり方。

 

 

あなたがここに気がつき、自らを変えていこうとするとき、

「あなたにとっての世界」は確実に変わりはじめる。

 

あなたにとっての、より自由な世界に。

 

あなたにとっての、より豊かな世界に。

 

あなたにとっての、よりやさしい世界に。

 

あなたにとっての、より安らかな世界に。

 

 

 

こうした世界作りに取り組む人が増えるとき、ほんとうの意味で

「世界そのもの」もまた変化していく。

 

 

自分を変えていこうとする人々が共鳴し合うとき、会社が変わる。

 

会社を変えていこうとする人々が協力し合うとき、社会が変わる。

 

地域社会を変えていこうという意思が集合意識化したとき、

国際社会全体が変わっていく。

 

 

あなたが社会の屈折したあり方に気がつき、

自分を変えていくことでそれを矯めようとする行為はね、

世界全体を変化させていく原動力になりうるのよ。

 

人類という、種族全体の進化に貢献することになるの。

 

 

あなたが許すのなら。