『ヒミツ』第5巻 24 波動使い4
24 波動使い4
もうわかったでしょ。
「波動使い」は、「魔法使い」なんかじゃない。
むしろ、「物理使い」なの。
この三次元の物理をとても上手に活用する人のこと。
遠ざけるものは遠ざけ、取り入れるものは取り入れて、
たのしく、凸凹しながら、この物理世界を大いにエンジョイする人のこと。
その結果、副産物として、波動の上昇という「おまけ」がついてきた人たち。
急に「たち」に変わったのにも、理由がある。
一人だと、難儀なのよ。
けっこうたいへん。
三次元の物理世界の抵抗ったら、もうありとあらゆる分野に浸透しており、
社会構造や経済構造全体に及んでいる。
たとえば、アフリカを中心として、なぜか今後、
個人の力では、いかんともしがたい。
波には干渉し合う、共鳴し合うって性質があったわね。
谷と谷が重なり合うと悲惨なくらい深くなるけれど、
山と山が重なり合うなら、単独の波よりもはるかに大きな振幅が得られる。
仲間たちが共鳴し合い、意識し合い、生かし合い、たのしみ合うなら、
何倍も成果を生み出しやすくなる。
実際、筆者の会社では、このプロセスを回すべく
さまざまな取り組みが行われているわ。
事実としてそれは、大きな成果をあげはじめている。
週休2.5日の準備をしてるって、書いたでしょう。
週休3日化の前段として。
あのプログラムはね、立候補制なの。
参加してもしなくてもいいけれど、参加には資格がいる。
前月の残業時間が10時間を超えた場合、翌月の週休プログラムには
参加できなくなるのよ。
労働時間の延長で問題解決を図るという、
「重労働路線」の人は加われないことになってる。
アイディアや工夫、本質的な改善、時間の有効活用って
アプローチ法に転換する人だけが参加を許されるの。
そしてね、その申請書の裏面は「改善カード」になってる。
裏には今月の改善項目を書いて、提出する方式。
毎月毎月、100名近い関係者たちが、100項目近い改善提案を出してきて、
会社全体が怒涛の勢いで改善活動に取り組んでいくとすれば、
いったいどれだけ生産性が向上することだろう?
偉い人が頭ごなしに押し付けてくるのではなく、
現場の人しか知らない、気づかない、細かな改善項目100個が
毎月毎月是正されていった場合、会社はどこまでよくなるのだろう?
お客様から感謝の声が連日届くようになったら、
社員のモチベーションは、どれくらい高まる?
「心地よい未来」ってね、こうやって作るのよ。
筆者の会社のリーダーさんたちはね、みな「物理使い」なの。(笑)