『ヒミツ』第5巻 6おたのしみ1
6おたのしみ1
その後、趣味の方はどう?
エンジョイしてる?
あんまり気張ってばかりいると、折れちゃうよ。
悲しみも、無力感も増えがち。
だから、おたのしみが大事なの。
自分をしっかり甘やかし、たっぷりとご褒美を。
もう写真が出てるので気づいたと思うけれど、
筆者は白いレクサスを買っちゃった。(笑)
中古だし、基本設計が古い末期モデルだけれど、
まだCDプレーヤーがついてるので、大いに助かってる。
皮シートじゃないのも、冬の寒さが伝わりづらくて逆にいいって。
彼は今年、グランドピアノに買い替える計画も持ってる。
最近は、シマノフスキがお気に入り。
彼が強いのは、しっかりと自分を甘やかしているから。
彼が豊かなのは、日々、たっぷりと自分にご褒美をあたえているから。
そして、バランスをとっているからなの。
他の人たちも彼と同じことができるよう、
しかしそれが度を越えた華美や脳の欲望全開につながらず、
各自が「経験の最大化」を行えるよう、配慮していくこと。
この絶妙なバランス取り=中庸を保つ、ということこそ彼の最大の武器。
だから、彼の願いは叶いやすい。
一般に人は、社会不安が大きいときは「不安と猜疑」から出発し、
小さいときは「脳の欲望」から出発する。
出発地点がころころ変わるので、到着地点が定まらない。
あっちに行ったり、こっちに戻ったりしてると、
因果律がぐちゃぐちゃになって、スムーズな連鎖ができなくなる。
当然、思うとおりの豊かな現実創造なんて、無理ゲー。
かくして、出発点が安定していない状態で「豊かになりたい」と願う人々は、
ご希望通りに「豊かになりたいですと願うこと」が叶えられ、
今日も明日も、そう願い続けるしかない「貧困ないま」を創造し続けることに。
まさに、グローバルおじさんたちの思う壺。
しんどい生き方ね。
あなたは、どっちがいい?