選択1
わたしは基本、べき/ねばならない、という発想をしません。
人はみな考え方も感じ方も異なり、必然的に生き方も異なる。
選択はすべて自由であっていい。
ただ、必然なのは、その選択に応じた結果を受け取ることになる、
という事実だけ。
どちらかというと、人一倍、もったいないな、
こうしたらもっとよくなるのになと思うことが多く、
おせっかいにもつい口出ししちゃう場面もあるのですが、
そのたびに返り討ちにあい、やはり他人を変えようってのはむりなんだ、
本人が気づいて自ら変えようとしないかぎり変わらないんだ、
と涙目になる。。。。(^-^;
そんなわたしが感じていること、考えていることを、
「変えてもいい」と思っている方が参考にできるよう、
公開しているのが本ブログです。
さて、前置きが長くなりましたが、そんなわたしが考える
「中小企業の問題」について書いておきたい。
ご存じのように、企業数のほぼすべて、98%くらいは中小企業です。
従業者数で言うと、7割くらい。
立場の弱い中小にはいろんな優遇措置があり、制度融資や消費税の免除など
政策的に保護されてきた。
日本で生まれ育ち、ご近所経済のなかで暮らしていると
別に違和感もなく、みなこれが当たり前だと思っています。
でも、そうじゃない。
人口が増え、マーケットが拡大していたこれまでのフェーズでは、
中小企業は格好の雇用の受け皿でした。
大手には行けない「優秀じゃない人たち」にも働く場所があり、
劣りはするけれど、生きるのに必要なそれなりの所得は得られていた。
膨大な数の中小企業はつまるところ「票田」でもあるわけで、ある意味、
為政者は保護政策を通じて票を買っていたわけです。
労働者にとっても、政府にとっても、企業にとっても心地よい蜜月期であり、
事実としてみんなにメリットがあった。
・・・しかし、です。
人口が減少し、マーケットの縮小が避けえないフェーズになると、
逆の力学が作用する。
「牙をむく」と言った方が適切かもしれません。
政府に保護政策をつづける財政余力はなくなり、かといって
スケールメリットを享受できない中小には、
自力で賃上げをしていく余力などありません。
賃上げできないから、優秀な人ほど来なくなり生産性は下がる一方、
下層は賃上げどころか企業自体の維持すらできなくなる、