『ヒミツ』第4巻 37 受信機1
37 受信機1
脳は受信機でもある。
何度か話してるわね。
波動が上がるということは、この受信機能が高くなる、ということでもある。
ここが、やっかいな点なの。
あなたがネガティブな気持ちでいるとき、チューナーとしての脳は
マイナス方向の周波数帯を受信しやすくなってる。
TVとおんなじだけれど、脳の場合は、「思いをめぐらす」「そういう気分になる」
「無意識のうちに心が傾く」といったことが、<チャンネル合わせ>に相当するの。
たとえば、Aさんとの人間関係に悩んでいるときは、
なんでああなっちゃうんだろう、って
またあの事を思い出してはイヤな気分になったり、
Aさんの身にこんな不幸がっふりかかってくればいいのに … 、
なんてうじうじと思いをめぐらすことになりやすい。
このとき、脳の<チャンネル合わせ>は、確実にマイナス側に向いてる。
人間が思いついたものにはね、大きく次の4つがあるの。
①自力で思いついたこと
②地球を覆う<グリッド>から受信したもの
③ほかのだれか/なにかが発信したインスパイア
④高次のあなたが発信したインスパイア
①~④は多い順よ。
意外なことに、実はかなりの頻度で、人はみな受信活動を行っている。
でも①~④に本質的な区別はなく、みな脳内で完結するため、
脳にとっては同じ「ニューロンの発火」でしかない。
だから多くの人は、日常的に自分がたくさんの受信活動を行っている
事実に気づくことなく、一生を終えていくわ。
地球の場合、ネガティブなエネルギーがあらゆる側面を覆っちゃってるので、
不安になった、体調が悪い、悲しいことがあった等々、
些細なきっかけでマイナス方向での受信機能が働きやすい。
ネガティブなことを思いつき、ネガティブな行動をとった場合、
当然ネガティブな結果がもたらされる。
すると、それが次のきっかけとなり、またネガティブな受信が行われ、
と「ネガティブ・スパイラル」が回ることに。
社会不安が大きかったころ、たくさんの人たちがこのスパイラルを回していた。
自滅した個人や倒産した企業が多かった理由、わかるでしょ。
彼らはね、追い詰められて退場したんじゃない。
お客が来ないから倒産したんじゃないし、ライバルに負けたのでもない。
それは外的状況であり、たんなる見かけ。
ほんとうはね、状況を悪化させるべく、
自らの力でマイナス方向に深堀りしていったのよ。
そう、真の理由は「自滅」だったの。