『ヒミツ』第4巻 29 移りゆく季節2
29 移りゆく季節2
今日は2月4日、立春ね。
わが国では、昨日、夜が一番長かった。
今日から北半球は少しずつ日照時間が増えていき、徐々に昼が長くなる。
地球は巨大なので、北半球の蓄熱が進んで暖かさを実感できるのは
まだ先になるけれど、春に向かう流れは着実に進んでいく。
ところで、レイチェル・カーソンって知ってる?
生物学者&作家で、『沈黙の春』が有名だけれど、
筆者のおすすめは、なんといっても『センスオブワンダー』。
詩のような美しい散文に、読む人は心を洗われる。
忘れていたなにかを思い出す。
ほんとうの豊かさってこういうことだな。
薄い本なので、すぐ読み終えられるし。(笑)
2023~2025年の3年間はね、すべての人類にとって貴重な時間になる。
社会不安が低下し、やりたいことが自由にやれる最後の期間になるから。
それ以降はアウトってわけじゃない。
以後も可能は可能なのだけれど、格段にやりづらくなる。
だからいまのうちに、心ゆくまで人間ライフをエンジョイできた、
あんなこともこんなことも経験できて幸せだった、
もうやり残したことはない、くらいの勢いでチャレンジしてほしいの。
北海道で流氷を見るとか、日本一の岐阜バンジーを飛んでみるとか、
台湾屋台食い倒れ等、ちょっと難易度が高そうなのにもね。
いまは、できるだけ「心の可動域」を広げておいたほうがいい時期。
たとえば、可動域が10くらいまで広がった人なら、
社会不安が高まっても5くらいは余裕で維持できる。
ところが、ふだんから5くらいしかない人の場合、
また連日連夜の恐怖報道が再開したら、
あっという間に可動域は1くらいまで狭くなっちゃうかもしれない。
それだと、自粛警察まっしぐらよ。
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子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、
驚きと感激にみちあふれています。
残念なことに、わたしたちの多くは
大人になるまえに澄みきった洞察力や、
美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、
あるときはまったく失ってしまいます。
もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に
話しかける力をもっているとしたら、
世界中の子どもに、生涯消えることのない
「センス・オブ・ワンダー = 神秘さや不思議さに目を見はる感性」を
授けてほしいとたのむでしょう。
この感性は、やがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅、
わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、
つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、
かわらぬ解毒剤になるのです。
(レイチェル・カーソン『センス・オフ・ワンダー』)