『ヒミツ』第4巻 21 アカルイミライ2
21 アカルイミライ2
最近、同じメンツでばかり話してない?
逆に、あの人とは電話で連絡するんじゃなく、会うわけでもなく、
Lineやビジネスチャット、メールで連絡を済まそうとしてない?
なんだか会うのが恐い、電話も避けたい。。。
うっすら気づいているでしょ。
自分でも。
波動が上がるということは、これまでは感じ取れなかった
「精妙な差」を拾えるようになる、ってこと。
あの人とも、この人とも、もともと差はあったのだけれど、
その差をとても大きく感じるようになってる。
ネガティブ方向でも、ポジティブ方向でも、両方ともに。
その差が心理的負担となって、意識に上りやすいの。
もちろん、無意識の領域ではさらに輪をかけて、ビンビン拾っちゃう。
反応しちゃう。
・・・だからね、ネガティブな波動がふだんから出ている人は、
相手の低い周波数帯と交流する機会が増え、
相手のマイナス面を刺激しやすい。
苦手な人を、ますます苦手と感じる場面が増えていくわ。
ポジティブ方向でも、似たことが起こる。
引き寄せあう、分かり合う、なんとなく意図が理解できる、って
場面が増えるので、特に会わなくても、話さなくても、
自然といつのまにか応援側に回っているし、回ってもらっている。
その上で、各人が、勝手に自分のやりたい分野をどんどん進めてる。
勝手にやってるのに、その和を取るとちゃんとバランスがとれている、
物事はしっかり調和的に進んでいく、という状態になるの。
孤独ってね、独りぼっちになる「わびしさ」のことじゃない。
ポジティブなプロセスの中でも生じる現象。
つながっているからこそ、双方が集合意識化していくからこそ、
「個性が自立していくプロセス」でも味わう感覚なのよ。
最初はここの区別がつきづらいので、過去の感情パターンを引きずり、
いっしょくたにしちゃうの。
まだ群れるのがあたりまえだったころの残滓。
「個性の自立化」は、さびしくない。
むなしさや、悲しみを基盤になんかしてない。
むしろ、自分の個性をさらに開花させていく充実感の中で、
あたらしいつながり方をしていく、群れなくてもちゃんとつながっている、
という必然的な変化が順調に数んでいる証拠。
あなたは相手の自律性を尊重し、口をはさむことも忖度することもなくなる。
相手もまた、あなたのそれを尊重してくれる。
そうした関係の中で、各々が必要な自己実現をしていく。
距離は意味を失う。
頻度は関係なくなる。
知識も準備も忖度もいらない。
ただわかる、わかり返せる、って関係になっていくの。
人類がみなそうした生き方をするようになると、
相手を出し抜いたり、あざむいたりって、できると思う?
そこに、搾取や支配は成立するかしら?
人類は、種族全体として、そうした方向に進みはじめているのよ。
あなたを先発隊にして。