『ヒミツ』第4巻 10ミニマル大作戦2

2023.01.16 その他

『ヒミツ』第4巻 10ミニマル大作戦2

ケイコはまず、仲間たちの<心の解きほぐし>からはじめた。

2週に1回1hの半分、つまり月に1回分の集まりは読書会にした。

・心屋仁之助『強がらない。』

・大木ゆきの『神様にお任(まか)せで、勝手にお金が流れ込む本 』

・近藤麻理恵『人生がときめく片づけの魔法』

・ジェリー・ミンチントン『うまくいっている人の考え方』

・武田友紀『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる  「繊細さん」の本』

など、読みやすく自己肯定感が上がるような本を選び、感想を述べあう。

自分はこう思った、そういえばこんな経験がある、

あのときこうした考え方を知っていれば等々、

いい大人たちが時間を忘れ、忖度も忘れ、無邪気に大笑いしながら

たのしい時間を過ごした。

ドーパミンやオキシトシンなどの報酬系幸せホルモンが大量に分泌され、

共感が共感しあい、共鳴が共鳴しあい、愛が愛しあう。

3か月もするとみな見違えるように元気になっていた。

お肌がつやつやし、免疫力が高まり、自信が付き、意欲がわいてくる。

実際に物理的な筋力も増加したようで、みながみな疲れなくなっていた。

まるで後光でも差しているかのように、6人からは<幸せのオーラ>が

出るようになっていた。

そうなると、早い。

ケイコに言われるまでもなく、各自が勝手に動き始めた。

同じ本を使って、同じように、各部署でミニマルな読書会がはじまった。

最初は6人のうち1人がファシリテータとして参加していたが、

次第に自律的に、自分たちで勝手に会は回るようになった。

会社側もその効能に気づきはじめ、勤務時間中にやっていい、

という許可も下りるようになった。

自分が会社に関わる、その関わり方を変えていこうとする人々は、

続々と増えていった。